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2013-05-20

作業科学にまつわる研究法 研修会in愛知

先日、標記研修会が愛知県で開催されました。

OSをご存知の方は知る人ぞ知る、港会長、酒井先生、近藤先生の3名が講師となり、

OS研究者を育てることはもちろん、OS研究とは何か?知ることを目的に開催されました。


僕は近藤先生からお声掛けいただき、今回研究推進委員として企画・運営に携わりました。

研修はもちろん、控室等で講師とお話させていただくことも身になる素敵な作業時間でした。

参加者は、北は秋田、宮城、南は沖縄まで、全国各地から30数名全て作業療法士の参加でした。

経験年数も幅広く2年目から30数年まで、教育関係4割、臨床6割といった感じでしょうか。


IMG_1837.jpg



まずは酒井先生から、研究に関する総論的な話。質的研究と量的研究の違いと

それぞれの研究デザイン、データ収集方法の紹介。

更に、質的研究手法例としてエスノグラフィー、現象学、グラウンデッドセオリー等を説明をしていただきました。


その後、近藤先生が作業科学研究論文の紹介とそれらを批判的に読むこと・

自らの疑問を研究へとどう発展させるか、といったことを目的にした講義。

OS論文に親しむこと、文献レビューの仕方、研究疑問と結果との結びつきを、

3論文を通じて説明いただきました。



2日目は、港先生が自らの博士論文を媒介に、作業科学研究論文の

研究プロセスを含めた解説をしてくださいました。

OSの研究が、実践に役立つ(大学や地域をも動かす)ことを肌で感じることが出来ました。



ここからは、私見を述べていきます。

結論から言うと、これまで敷居が高く感じられていたOS研究に対する意欲が掻き立てられた、

ということです。

OSの研究に限ったことではありませんが、研究疑問が明確になっていることがまず肝心であるということ。

文献レビューの中で、研究疑問が明確になっていく。

当初設定した疑問から変わることもあるかもしれない、でも自分が何を知りたいのか?

何をしたいのか?それをすることが何に役立つのか?(研究意義)を明確にしていくプロセスが

大事であるということ。


グループセッションで、今からOS研究を始める方、ある程度研究が進み次のステップを考えている方から

事例紹介という形で、それぞれ、今後どのように進めていくのかを検討していきました。


その中で、OS研究とOT研究との線引きが出来たように思います。

線引き出来ない、する必要がないという意見もあるでしょうが、

僕の中で曖昧であったものが明確になったような気もします。

例えば僕の好きな「木工」という作業で考えてみます。

「木工」がどのような治療効果をもたらしたのか、

木工という作業がその人の生活にどういう影響(変化)をもたらしたのか、

これはOT研究になります(と、捉えています)。


OS・作業の切り口から見ていくと、木工という作業はどんな作業なのか?

例えば日曜大工(DIY)の起源はどこにあるのか、

文化として日曜大工はどのように位置づけられているのか、

といった文化社会的側面を見ていくのも1つでしょう。

大工や建築士にとってのモノづくりの意味を追求すること、

といった文化制度社会的側面を見ることも1つ。


OTが木工を媒介とすることの意味(なぜ木工を媒介するのか?)、

クライエント自身の意味(木工という作業がなぜその人に変化をもたらしたのか?)、

これなんかもOS研究になるのかもしれません。


作業科学の本(黒いやつ)に掲載されてある論文タイトルを

みるだけでもOS研究が何かをうかがい知ることができます。





OSがOTに飲み込まれ、OSが発展しなくなることに警鐘を鳴らしている方もいます。

OSセミナーでOTの発表があることに違和感を感じる人もいます。

僕自身もそう思っています。

ただ、ケースを通した「作業」でなければOSを理解しにくいのも1つ言えることです。




浅はかな理解で、OSとOTの違いもまだまだ明確には言えない僕ですが、

僕なりの考えを本ブログにてまとめました。


今OS研究に取り組んでいる方、今からしていこうと考えている方は

着実に増えています。

港先生のように、OS研究がクライエント、家族、大学、地域を動かすこともあります。



今、漠然と何個かテーマは浮かんでいます。

まずは自分が何をしたいのか?知りたいのか?

そうすることでどう社会に貢献できるのか?(意義)を

考えていきます。

まずは、文献レビュー!かな!?



長文失礼いたしました。


追伸:あっ、本研修のアンケート集計頑張りまーす!
   
   いずれHPや機関誌等で報告させていただきまーす!
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kawakamiOTさん

いつもありがとうございます!
やはりOSを学んで作業の知識を蓄えておくことが、クライエントに対する個別支援に繋がると思います。
様々な角度から作業を捉えることが、クライエントを捉えることに繋がると換言できるでしょうか。
僕自身、自身の作業にどんな意味があるのか日々興味を持っているからこそ、その好きな作業のことを研究できるOSに魅かれます。
特に精神科領域であれば「自己の治療的応用(use of self)と作業」みたいなテーマで研究できるかもしれませんね(思いつきです…)。

OSの発展に寄与するのが今の僕の作業役割であるように感じています(勝手に)(笑)

参考にさせていただきます。

早速のブログ更新、ありがたく目を通させていただきました。navexさんの向上心の高さにはいつも脱帽です。作業療法で取り扱っている作業についてわかりやすく対象者やその取り巻く環境に、作業の視点を踏まえながら自信を持って説明したい。そんな作業療法士になりたいと思って作業科学に興味を持ちました。まだまだ知識不足を実感する毎日です。クライエントは日々連続して作業を遂行している。その作業にはどんな意味があり、どんな機能をなしているのか、形態は適切なのか。作業機能障害に陥っていないのか。作業同士はどう影響しているのか。遂行する作業の特徴とクライエントの人となりを擦り合わせた作業療法ができる作業療法士になりたい。そのためには作業の知識を深めていくための研究は必要不可欠だと思います。作業科学研究の発展にこれからも注目しつつ自分もいつかやってみたい、そんな気持ちでいます。一臨床家の独り言でした。コメントの欄に不適切な内容でしたらすみません。
プロフィール

ナヴェックス

Author:ナヴェックス
長州OTナヴェックスのブログです!
大好物:ADOC・OS・CMOP-E・MOHO・OBP実践・OT教育・生活行為向上マネジメント・精神分析(夢分析)等、広く?浅く…
PT・OT養成施設等教員講習会修了者。
OTのこと以外にも色々と思いを綴っていきたいのですが、結局最後はOTに繋がるのです・・・

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