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2012-07-04

「ひと」を捉えるために「作業」を捉える

私が精神科領域実習地訪問に行った際の話…

 Aさんは箱折りという作業に参加しませんでした。

 理由は「手が痛い」からだそうです。

 OTSは「そうなんですね~」と返し、「手が痛い」という言葉を信じました。


 “Aさんは「手が痛いから箱折りが出来ない人」になりました”


ある種、OTは素直であってはいけない職種だと考えます。

クライエントの発する言動にまず疑いの目を傾けなければ、

その「ひと」を捉えることができない、と、その実習生の話を聞いて改めて思いました。

実習指導者に確認すると、Aさんは巧緻性、コントロール、

空間認知の影響で箱折りができないそうです。

1度やってみて、できなかったから参加しなくなったそうです。

「手が痛いから箱折りができない人」ではないのです。




教員になって痛感したこと、特に今回の実習地訪問で学生に共通していた部分は、

「作業」の特性、分解ができていない、ということでした。

例えば、塗り絵はするが自由画はしないことを、

「自由画が好きだから」

と考察した学生が過去にいました。


いやいや、そうではない。

塗り絵は枠内を同じ色で塗っていく単純作業。

発達的に診ても4,5歳の子どもが達成可能な作業です
(今大人の塗り絵という要求水準の高いものもありますが…)。

枠の有無で難易度が変わってきます。




もう1つ例を。保険会社勤務(営業)は長く続かず、パン屋・箱作りの仕事は長く続く。

これが何故なんだろう?と思う感性を持ってほしいのです。

「ふーーん、そんな職歴なんだ」で終わらせず、素通りしないでほしいと思います。

ここを考察することがその人を理解することに繋がる。

今後の方針(就労先)が決まる。

一概に言えませんが推測の範囲で…

営業は臨機応変さが求められます。

随時、顧客の要望に合わせて働きかけなければなりません。


パン屋・箱作りは、生地を鉄板にのせるのみ、とか、

箱のこの部分を折り続けるのみ、というルーチンワークと仮定すれば、

1度工程を覚えれば何とか続きます。


このように、作業の特性を知ることで、その人の職歴の「意味」を理解できるかと思います。




「作業」を理解することで、その「人」を理解できる。

「作業」を理解しなければ、その「人」は理解できない。

「人」を理解するために、「作業」を理解する。



「作業」から「ひと」を捉える。

これが他職種にはないOTの視点だと思っています。
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プロフィール

ナヴェックス

Author:ナヴェックス
長州OTナヴェックスのブログです!
大好物:ADOC・OS・CMOP-E・MOHO・OBP実践・OT教育・生活行為向上マネジメント・精神分析(夢分析)等、広く?浅く…
PT・OT養成施設等教員講習会修了者。
OTのこと以外にも色々と思いを綴っていきたいのですが、結局最後はOTに繋がるのです・・・

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