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2011-12-27

OSCE ADOC面接


先日、実習前の3年生に対し、

OSCE(Objective Structured Clinical Examination客観的臨床能力試験)ADOC面接

を行いました。



教員になって2年間は、

「作業療法学生による統合失調症者に対するインテーク面接」

を想定して行い、主には学生の情意領域を形成的評価していく形でした。

が…過去2年間、このOSCEに意味はあるのだろうか、学生はこのOSCEで何を学び、
1番肝心なところの実習でどう役立っているのかが不明であり、することの意味を自身に問うていました。


今年、ADOCに出会い、そしてADOC開発者の方達と出逢いました。


今年のOSCEをどのように展開していこうかと悩んでいましたが、感覚的に

「よし!ADOCを用いた面接だ!」

と思い、ADOC面接をすることに決めました。



後づけに近いのですが、これまでのOSCEを体験的に振り返り、

ADOC面接に決めた理由は…

:(精神科)作業療法の説明もままならず…

:何のための面接なのかの説明もままならず…

:漠然と「今困ってることは何ですか?やりたいことは何ですか?」
と、それを聴くことの意味を見いだせていないまま質問する学生…

:OTとしてクライエントの何を捉えるべきなのかポイントを絞る必要があるよなあと思い…

:突然何もない状態から(自己に関する認知が曖昧であったりする統合失調症者に対して)
困っていること・やりたいことを聴かれてもクライエントは困るよなあと私自身思い…

といった理由です。


ADOCを用いたからかどうかは分かりませんが、印象的であったこととして大半の学生が

「一緒に探していきましょう」「一緒に考えていきましょう」

と“一緒に”というコトバを自然と出していたことです。

これまでのインテーク面接では「困ったことを“教えて下さい”“聞かせて下さい”」と、

どこか一方通行のニオイする面接であったように感じています。


例を挙げると、

「困っていることは?」

“退院できないことです”

「へ~~そうなんですね、では今やりたいことは?」

と言った感じで、機械的で、話を深めることなく、
その人の文脈に触れようともしないやりとりであったように思います。



事前に、機械的に話を進めることは減点対象になることを
伝えていたからかもしれませんが、
文脈に触れるような質問も多く聞かれました。



また多くの学生が「楽しい面接でした」と面接後のフィードバックで発言しました。
面接というコトバに「楽しい」というコトバがくっ付くことなど
想像もしていなかった私にとってはめっちゃ意外な発言でした。



ADOC面接は、面接と作業面接との中間に位置づけられるのかなとも今回の経験を通して思いました。
何かの作業を媒介にすると話がしやすくなることは自明の理ですが、
それと似てADOCを媒介にすることで適度に視線を外すことができたり、
心理的距離も適度になったり、お互いに程良い緊張感(安心感)の中、
話が展開できるのではないか、とも思いました。



来月から始まる実習でADOCを用いることはできませんが、
クライエントを捉える視点は養えたのではないかと
希望的観測も込めて思います。


今回のOSCE ADOC面接の成果は実習後の面談や症例報告にて判断すると共に、
実習地訪問の際には、学生がクライエントの何を捉えているのか
その経過を聴いていきたいと思っています。
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2011-12-22

続き…評価学概論②

つづきです…


具体的な授業内容をここで全部は伝えられませんが、

「人-作業-環境」という視点から、

作業療法を、障害を、クライエントを、捉えられることを重要ポイントとしました。



つまりは、「作業遂行」を人-環境-作業で捉えることを行動目標としたわけです。

それを何気ない身近な日常生活から考えていくことで理解を促そうと考えました。



例えば、身長200cmの人と145cmの人両方が台所で料理をしやすくなるにはどうしたら良いか?

というお題を出す。


たぶん(きっと)、解剖学。運動学中心に学習している学生は「なんのこっちゃ?」

と思うようなお題だと思います。




OTはリハビリする人で、そのリハビリとは身体を治すことだという

認知をしている学生が大半であると思われます。



そこに、「 作業・環境 (例えば踏み台や椅子を使用、場所を変えてリビングで調理、200cmの人は買い物へ、等)」

という種を学生に撒くのです。




そうすると評価は身体の検査・測定だけではなく、

その人を包括的に捉えなければならないことを学習すると考えます。





と、まあ、口では簡単に言えます。


本当に出来るのかはわかりませんが、


今後講義する中で、「人-作業-環境」というキーワードを

学生に提示してみたいと思うようになりました。

2011-12-13

授業計画 評価学概論①

何をテーマに授業計画立案していくかをまず話し合いました。

チームメンバー全員に共通していたことが評価法(評価学)を担当しているということで、

「評価学概論」をテーマに取り上げることにしました。


評価学概論は、簡単に言えば「評価とは何か?」を理解するために位置付けられている科目で、

身障・発達・精神・高齢期等全領域に共通する、つまりOT評価としてベースとなる科目です。

開講時期は3年制で1年後期、4年制で2年前期という設定にしました。



私達のメンバーは皆、熱い?暑苦しい?方達ばかりで、熱い思いを其々発していった。

「評価=検査・測定ちゃう~~!」
「OTのアイデンティティを取り戻すんだ!」
「武器になるものが欲しい~!」


と言った感じで。


3時間で仕上げなければならないものが、6時間くらい話し合ったかな~(笑)




ある方のご提案で

「作業療法評価の“難しさ・複雑性”を理解する」

ことを一般目標としました。

更にもう1つ「作業療法における評価の視点を理解する」ことも一般目標としました。




メンバーの共通認識が

評価は人を点数化するものではない。

その人を「知る」ことなんだと いうことでした。

OTになれば、(たぶん)全体像を把握する時に点数だけではない重要な部分が分かるのだと思います。

つまり、評価結果1つ1つが何を意味し、それぞれの因果関係を把握できる能力が備わってくるのだと思います。

多くの学生は、ゴニオを持って、測定して、その数値をレポートに落とし込んで、という作業を重要視し、

それが意味するものは何なのか、因果関係を考える過程が重要であることを理解していないように感じます。

それは教員の責任であり、教育手法が間違っているのだという見解で一致しました。


この概論ではROMやMMT等の検査・測定を最初に出さないことを決めました。

出すことで「評価=検査・測定」と認知する恐れがある。出してもチラ見程度です。

焦点化に向けて多くの情報が必要となりROMやMMTは評価の1部であるということ、

目標を達成するための阻害因子(促進因子)としてROMやMMTの結果がどう影響しているのかを

考えられるようにならなければならない。

時には個人因子から、時には環境因子から、時には心身機能から、活動から、という感じで

その現象を捉えていかねばならないという

“複雑性”

をこの概論では理解してもらおうということとしました。



長くなりましたので、続く…

2011-12-08

授業計画


講習会終盤、集大成としてグループで授業計画立案を行いました。


OT・PTに分かれ、さらに6名程のグループに分かれて授業計画を立案していきました。

僕らのグループは「評価学概論」という授業を計画。


「評価学概論」については後日紹介するとして今日は授業計画の仕方を紹介します!





授業計画立案の際に考えるべきことは

1:一般目標(GIO)
2:行動目標(SBO)
3:授業内容
4:教授方法
5:評価方法(成績の付け方)


以上5つです。


基本は1から5の順番で考えていくトップダウン的な手順を踏みます。

ただし、初めて受け持つ授業等であれば、3の授業内容、つまり、伝えたいこと・教えたいこと・伝えねばならないこと・教えねばならないこと等を先に考えてから目標を考えるというボトムアップ的な手順を踏むことも有ります。


「1・2」と「3・4・5」を往復しながら考えていくことが現実的な手順かなと考えます。

1:一般目標(GIO)はあくまでも一般的に抽象的に「○○を知る・○○を理解する・○○を身に付ける」といった表現になるよう考えていきます。


2:行動目標(SBO)は「○○を列挙する・○○の触診をする・○○を説明する」といった感じで具体的な行動を考えていきます。


3:授業内容は「COPMを実施・ROMを実施・ICFの概念」といった感じで具体的に授業で行う内容を考えていきます。


4:教授方法(教材含)は、PPを使用、グループワーク、PBL等教材を含めた授業形態を考えていきます。


最後に5の評価方法。僕らの身近なところでは筆記試験がすぐに思い浮かぶかもしれません。

評価方法には
 
 A:形成的評価
 B:総括的評価

の2つがあります。


B:総括的評価には、いわゆる点数の付く筆記試験等があり学習の「成果」を見て、進級・卒業等の判定に役立てることを目的にします。

A:形成的評価は「成果」ではなく「過程」をみていきます。つまり、フィードバックが大きな目的となり達成度を見ながらその都度フィードバックしていくことを指します。
講義最後の小テストや中間試験、実技グループワーク中の指導等が具体的な形成的評価の例になるでしょうか?
小テストを進級に関わるような位置付けにするのではなく、あくまでも学生の到達度を知り、その後の授業展開を再考・工夫していくものとして位置付けていきます。教員の振り返りのためのツールですかね。



1番大切なことは、この講義が終了した後に学生がどのような姿になっているのか、

つまり目標(一般・行動)設定です。

これがなければ具体的な授業内容・教授方法が曖昧なものになってしまいます。



こんなことを考えながら教員は授業を計画していきます。


来年度の講義からしっかりこの辺りを考えていこっと。




続く…

2011-12-08

教員講習会終了!

終わりました、教員講習会!

大阪から自宅に帰るというよりも、「現実に帰る」という感じでした…

帰って数日経て頭が切り替わりました。


いろんな出会いがありました。

同年代の方が多く、皆同じような悩みを抱え、

でもしっかりと前を、上を見ている。

エネルギーがみなぎっている、

そんな方ばかりでした。


私はと言えば…正直力の差というか、自身の力量の無さを痛感しました…

ネガティブ思考だからかもしれない。



自己効力感急降下!


ってな感じですが、徐々に炎が灯り始めました。

放送大学の勉強に、卒業研究、仕事に遊びに家事育児。

やること、やらねばならぬことがあることで点火しました。

何かやること、やらねばならぬことがあるというのは幸せなことです。




とりあえず帰郷の報告、講習会については追々…








IMG_1177.jpg
(こちら夜の通天閣 串カツ、たこ焼き、お好み焼き、美味かったなあ)
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ナヴェックス

Author:ナヴェックス
長州OTナヴェックスのブログです!
大好物:ADOC・OS・CMOP-E・MOHO・OBP実践・OT教育・生活行為向上マネジメント・精神分析(夢分析)等、広く?浅く…
PT・OT養成施設等教員講習会修了者。
OTのこと以外にも色々と思いを綴っていきたいのですが、結局最後はOTに繋がるのです・・・

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